著者: 上野遊
イラストレータ: いせのやじん
レーベル: 電撃文庫
かつて交通事故でテニスの道を閉ざされ、テニス部のない高校へ進学し、日常を送っていた高坂光輔は、ある夜、近道に通った公園で、血を流して倒れる女性と、黒い獣に遭遇する。窮地を救ったのは、銀色のハンマーを振るう見知らぬ少女。しかし光輔は女性を助けようとして瀕死の重傷を負ってしまう。
銀色のハンマーの少女・アレキサンドラに文字通り命を救われ、異世界から世界を守るためにやってきたという彼女の魔獸退治に協力することになるのだった。
異世界から世界を守るために派遣されてきた美少女魔法使いと同棲生活、過去に挫折を背負った流され型の主人公と言う、オリジナリティが感じられない舞台設定。筆力はあるので物語は読ませるが、それ故に「この作品でなければならない何か」には欠けてしまっている。
良くも悪くも「大量生産されたライトノベル」以上のものになっていないのが残念。