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聖者の異端書 - 著者: 内田響子

著者: 内田響子
イラストレータ: 岩崎美奈子
レーベル: C★NOVELS Fantasia

紹介

北方辺境ファルゴの王の娘である“私”は、ファルゴの王子パルジファルと結婚することになった。大した感慨もなく、粛々と結婚式に臨んだ“私”だったが、誓いの瞬間、雷が聖堂を貫き、パルジファルへと落ちた。そして目が覚めた時、パルジファルは死んだことになっていた。納得できない“私”は棺を暴き、それが空であることを認め、乳兄弟のイーサンを連れて王子を探す旅に出るのだった。

第1回C★NOVELS大賞特別賞受賞作、なんですが……。
読みにくいです。起承転結でいうと、転章にあたる部分が全体の7割くらい占めてるような感じで、伏線らしい伏線もないのでジェットコースターのように次々と場面が転回し、必然なんだか偶然なんだか作者の都合なんだか良く分からない理由で話がトントンと進みます。
物語世界の歴史/社会変化も変ですし、主人公の“私”の思考と言語が近代的すぎるのも変です。時々この世界にまだこんな概念ないだろうと思うような言葉がぽんぽん出てきます。ファンタジーなのに。
そんなこんなで、色々読むのに苦労した作品でした。

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