著者: 榎木洋子
イラストレータ: 唯月一
レーベル: コバルト文庫
大陸の東、コーサ国の更に東の果てにある、“東の果て半島”は、龍の恵みのない痩せた土地。この地で育った占いの力を持つ少女アルダ・ココは、夢に導かれ、村の西にある“あかずの森”に封印されていた精霊・地狼ヨールと出会う。
1,000年の過去から続く龍と半島の悲しい歴史に終止符を打つべく、アルダ・ココは龍を探しに旅に出る。
永い眠りから覚めたヨール、追っ手がかかっている剣士ウルファとの3人旅から始まって、コーサ国の首都では龍探しの旅にアナンシア王女とカートラム伯爵、そしてその従僕オベロが加わり、一行は西へ、西へと。途中いくつもの試練を乗り越えながら、巻を重ねています。
惜しむらくは、〈守龍ワールド〉間の関連性が結構高くて、リダーロイスシリーズ(作中10年前)と龍と魔法使いシリーズ(作中1,000年前)を読んでないと物語の背景が判りづらいところ。もっとも、これはそれゆえの面白さと表裏一体なので、難しいところなのですが。
全14巻、完結です。