著者: あきさかあさひ
イラストレータ: 東条さかな
レーベル: ファミ通文庫
7月7日で滅亡する世界。
7月4日。芹沢和也はたった二人になったクラスメイト、大舞都亜美の提案で、世界を救う方法を探しに出かける。市の中心のタワーに登り、落書きを書いた。
5日。高校の図書館で、クラスメイト桜井深優に出会う。
6日。高校でクラスメイトの星野留美と遭遇し、この市は魔法陣構造をしている、と言われる。
そして7月4日。市の中心のタワーに上った和也と亜美は、身に覚えのない落書きを見つけた。
タイムループもので、設定に特段目立ったものはありませんが、ループ先に持って行けるのがメモ帖だけ、という状況で、何度も何度も失敗しながら正解に近付こうとしている三人の、毎回リセットされる微妙な関係がよく描けています。
下巻まで通してみて、星野留美の存在が不要だったなぁと……。最後は扱いが非常にぞんざいになってた。