著者: 淡路帆希
イラストレータ: 椎名優
レーベル: 富士見ファンタジア文庫
紹介
15年前、宰相の手によって落ち延びたグラディウスの王女は、狼と盗賊団に育てられ、見目麗しい少女になっていた。その手に、王族の証〈導きの剣〉を持つルビーウルフは、王女を捜索するガーディアンの一隊に見つかり、育ての親たちを皆殺しにされる。
王宮へ連れてこられ、自分が唯一の王族・シャティナ王女だと知らされたルビーだったが、だからといって納得出来るわけもなく、ガーディアン隊長アーディス・マリンベルに隔意を抱くジェイドの助けを借りて王宮を脱出。復讐のために立ち上がる。
こう言ってはなんですが、粗筋の持つ重々しさなんかどこにもなくて、国盗り物語の筈がご近所の喧嘩か生徒会長争奪戦並みの軽さで進行します。悪役含め登場人物たちの行動原理も理解不能で、軽いというより薄っぺらいという印象が先に立ちます。
突き拔けた馬鹿とか大馬鹿野郎による壮大な国盗りというのであれば、デルフィニア戦記などを読んだ方が何倍か読み応えがあるでしょう。
良くも悪くも、狼王女・ルビーのキャラクターを楽しむキャラクター小説です。
コメント
- 2008-06-13 (Fri) 00:07:03 りん : 作者にはもうちょっと熱心に物語を書いてもらいたいな。。。せっかくプロの小説家になったわけだし
- 2006-06-08 (Thu) 09:39:59 あんぱ~んち : 巻が進むに従って、どんどんストーリー構成が悪くなってるなぁ……。作者の底の浅さを感じちゃう。続巻が出ても、もう買うのやめようと思う。
- 2006-05-18 (Thu) 09:29:10 散々な一日 : インスタント感、コピー感……誉め言葉も多い作品ですけど、みんな同じようなことを感じてるんですね、意外に(苦笑)
- 2006-05-17 (Wed) 20:23:59 ロールキャベツ : 二十歳の記念に投稿……とかなんとか、著者自身が書いてたっけ。本当に悪い人に悪いことされたことないでしょって感じ。人生経験浅いんじゃないかな(苦笑)。感情の書き方が非常に雑。家族同然の仲間を殺されたら、そんなにライトな感覚ではおられんよ、普通。叩けばいくらでも埃が出る出るの世界設定、キャラクター設定、ストーリー構成。面白いと言わせたら作家の勝ちなんだけど、最後まで大御所アニメや小説などのコピー感覚の薄れない作品でした。ただ、主人公のルビーは大変魅力的。
- 2006-05-03 (Wed) 21:06:43 綺羅 : この本には感動でした。私の中では、一番か二番を争う、素敵なお話です。
- 2006-03-13 (Mon) 23:27:12 S.B. : このインスタント感溢れる世界はどうにかならんものか…。
既刊
関連項目