著者: 友桐夏
イラストレータ: 水上カオリ
レーベル: コバルト文庫
特別な存在としてずっと幽閉生活を送ってきた都は、17歳の夏に、“特別な学習塾”の夏期講習に通うことに。そこは選ばれし人間たちが、お互いの人間を推し量り、味方を探す、ある種の社交場でもあった。
人懐こく声をかけてきてくれた璃花、ふわふわとした雰囲気の初音、そして妙に心を騒がせる講師の牧瀬……。
名品の中に偽物が二つ。“特別な生徒”を巡る少年少女たちの鞘当ては、しかし実はもう一つの権力鬪争へ結び付いていく。
時系列的には「白い花の舞い散る時間」の1世代前の時代を扱った作品になります。「白い花~」では名前しか出てこなかったあの人が17歳で登場(笑)。プロローグとエピローグは「白い花の舞い散る時間」の直前くらいですかね。
いやー、エグいエグい。
ちょっとでも甘さを見せたらあっという間にゲームオーバーな権力鬪争がイイ雰囲気です。