著者: 友桐夏
イラストレータ: 水上カオリ
レーベル: コバルト文庫
オンライン学習塾の同じ教室で出会ったアイリス、シャドウ、ララ、ミスティ、ミズキの5人はクローズドなチャットで交流を深めるうち、夏のある週に夏期講習と偽って、山奥の屋敷でオフ会を企画する。ただし、お互い誰が誰だか分からないようにして。
しかし、実際に“紫草館”に集まったのは4人。それぞれカードで決めた名前に従って、ミヅキ、伶沙、宵子、亜梨栖と名乗ることになった4人の少女。誰が誰だか分からない微妙な緊張の中に、不審者の影が見え隠れする。
果たして、この集団は偶然集まったのか、それとも何かの意図が働いているのか――。
最初は女の子たちの一夏の不思議体験かと思いきや、雲行きはどんどん怪しくなっていって、さいごにゃ全員○○の関係者という不穏当大爆発な関係が露呈、しかも被っていた猫が剥がれればそこには剥き出しの本性が襲いかかる。
リリカル・ミステリーとか書いてあるけど、ミステリーというよりはホラーに近いんじゃないでしょうか……。
次回作も期待できます。