著者: 岩井恭平
イラストレータ: 四季童子
レーベル: 角川スニーカー文庫
17歳にして数学、物理学、遺伝子工学、心理学において博士号を持つ天才ゲームプログラマ、果須田裕杜が潮天市で開催するアトラクションゲーム「ルール・オブ・ザ・ルール」。果須田裕杜の幼馴染、鈴藤小槙は、偶然からクラスメイトの春野祥のパートナーとしてゲームに登録されてしまう。
そのゲームは、果須田裕杜への挑戦権を巡る、天才同士の潰しあい、バトルロワイヤルだった!
天才だけど天然ボケ少女・小槙が、自称天才の挑戦者・春野祥と組んで、狂気の天才科学者たちに立ち向かっていくストーリー。しかし出てくるマッド・サイエンティストどもの目指しているところが実に「古臭い」のがいかにも難点。天才ゆえの狂気、孤独と言ったものが通底するわけだが、これに共感しろというのはかなり難しいのでは。
文章力はあり、構成も悪くないのだが、材料に妙なものを選び過ぎてはいないだろうか。