著者: 友桐夏
イラストレータ: 四位広猫
レーベル: コバルト文庫
ヴァイオリンの天才ソリストとして忙しい生活を送っていた盟は、紹介された「特別な塾」に音楽枠で入る。そこは信じられないような設備を誇る、まさしく特別な塾だった。久しくなかった安らかな暮らしの中で、これまで誰とも組んでこなかった盟は、同じく有名ヴァイオリニストの巴と、ヴィオリストの沙耶、チェリストの拓斗と出会う……。
というほのぼのとした感じで幕を開ける物語ですが、そのままでは終わらないのが友桐夏。“特別な生徒”というキーワードから始まる疑心暗鬼やぶつかり会うプライドやら過去やら別作品のあの連中やらが入り乱れての謀略合戦へ発展。人間関係がぐちゃぐちゃになっていくリリカル・ミステリーが本領発揮です。