著者: 在原竹広
イラストレータ: GUNPOM
レーベル: 電撃文庫
旺道高校に通う愛想不足少女・高山桜子は、ある日級友・高橋奈々美に連れられて「不思議屋」という不思議なグッズを売る店に足を運ぶ。そこには嘘か真か、奇妙奇天烈な品々が並んでいた。自称仙人という怪しげな男が営むその店で、桜子は別に何を買うでもなく、店を後にする。
数日後、不思議屋の店主が惨殺された。
そして間を置かず、旺道高校でも同じような殺人事件が起きる。警察は猛獣の仕業と判断し、街の警戒を強めるが、一方で桜子はクラスメイトの浅子悟郎と事件の謎に迫る。浮かび上がってきたのは、謎めいた“犯人”の姿だった。
在原竹広らしい、ごく普通の(除、性格)高校生によるアーバン・アドベンチャー。愛想はなくてぶっきらぼうな高山桜子と、その桜子にちょっかい出してくる増子悟郎の、二人の距離感がいい感じです。
別に特別な力があるわけでもないのに、不思議屋に出会ってしまったために毎回のように怪異に巻込まれ、桜子の冷静な推理力と悟郎の体育会系行動力が合わさって、“誰の味方でもない”不思議屋をなんとか巻き込んで事件を解決していきます。