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未成年儀式 - 著者: 彩坂美月

著者: 彩坂美月
レーベル: Style-F

紹介

 夏休み。突如起きた大地震によって、少女達は寮に閉じ込められてしまう。次々に襲い掛かる危機の中、果たして少女達は閉鎖空間から脱出することが出来るのだろうか。  一見すると新本格ミステリの密室もののように思えますが、ミステリというよりはむしろ青春小説に近い、爽やかでしかしどこか苦いつくりになっています。初期の桜庭一樹や辻村深月が好きな人にお勧め。

コメント

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  • 2009-11-17 (Tue) 00:09:21 山頭KA : ダ・ヴィンチのインタビューを読んで買ってみた。読後、表紙をみてなんとなく納得。うん、この感じいいかな。おのおおのキャラクターが迷いながらも交錯し、衝突しながらも、協力していく・・・一見よくある話だけれど、文章から作者の人物をみつめる視点が純粋でいいいなあと思った。人間のドロドロしたものを醜くエグぐ書けば、「人間がかけている」というような書評をときどき見かける。でも、キャラクターの心理はどの視点から光を当てるかによって醜くも美しくもなるものだと思う。この作品は作者が少女たちの葛藤に暖かい光をあてた作品なのだと思った。次回作はどうなるんだろう。楽しみ&心配。
  • 2009-09-05 (Sat) 18:02:30 水沼邸主人 : 帯には大きく青春小説と銘打ってあったからそのつもりで読んでいたら、途中でミステリ的なしかけがあって、うれしい意外性があった。いわゆるモダンホラーの雰囲気も漂う。最近、『世にも奇妙な物語』風の最後にどんでんがえしが目立つミステリに飽きてきたから、こういうゾクゾクしてくるものが読みたかった。私にはハマリです(作者がスティーブンキング好きっぽいところも共感)。キャラクターについては、女の子たちが少し純粋すぎるように感じるけれど、茶髪やピアスが当たり前の昨今、こんな女の子たちがいてほしいと思ったりもする。
  • 2009-09-04 (Fri) 20:34:53 芽衣 : 桜庭一樹というより、「六番目の小夜子」とか恩田陸の初期作品に通じるものを感じました。文章に透明感があって、登場する少女達の心理描写にも共感出来ます。デビュー作としてはかなり質が高い作品だと思いました。
  • 2009-09-02 (Wed) 08:59:43 もののふ : むしろ恩田陸でしょう。たしかに、描写力には目を見張るものがありますね。アニメのオチをそのまま引用したT村のデビュー作と比べるのは失礼。最近の「私をみてみて」風の作風でなく、他人への悪意を露骨に描くのでもなく、若者のありふれているけれど、誰もが持つ悩みを描こうとしている点では誰もが好感を覚えるでしょう。安直なアニメの模倣でなく、ちゃんと自分でミステリを構築しようという試みが感じられる。文章力はもう完成されているので、舞台設定とマッチしたときに、もっと、いいものを書けるでしょう。今後の期待を含めて、★★★。
  • 2009-09-02 (Wed) 08:50:12 ケロっと : 文章がとてつもなく上手だと思う。

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