著者: 清野静
イラストレータ: 古夏からす
レーベル: 角川スニーカー文庫
楠本久高のお隣さんで幼なじみの箕作リンネ・メイエルホリドは金髮碧眼の美少女で、毎日ドキドキ、ワクワクするような冒険を待ち望んでいる。ちょっと変わった彼女は実は“時載り”と言われる種族の出身で、200万字の情報を摂取することで、1秒間時間が止められるちょっと不思議な能力の持ち主。
今日もリンネは久高を伴って公園まで冒険探しに出かけたところ、不思議な本と出会うことになって、それが久高とリンネ、そして司馬遊佐、G、海保ルウを巻き込んだ大冒険の始まりだった。
魅力的な少年少女達が織りなすアドベンチャーは、ライトノベルの王道ですかね。小説としてみたときには、ネタの詰め込みすぎによるぶつ切りの筋書きや、前の方で投げっ放した伏線が後で本筋にぶち当たるような唐突感があちこちあったりしますが、キャラの魅力が不満点を相殺しています。
作者の今後の成長が楽しみな一作。