著者: 小林めぐみ
イラストレータ: ぽぽるちゃ
レーベル: 富士見ミステリー文庫
タヅ星に住む帝国犯罪捜査局訓練学校生徒・千高知は、同級生のサカンダール人のケイマリリにプロポーズをすべく待ち合わせている最中に、突如踏み潰されて死亡した。30分後に帝国最高の技術でサイボーグとして生き返った高知は、自分を踏み潰したのが帝国唯一の皇女ナオシスタ・パナウラーであることを知らされたが、同時に彼は動く帝国軍事機密になってしまい、道中を急ぐナオに引きづられてコチカスラワ星へ。皇女縁の人物を助ける争乱怒濤の短くも長い道中が始まった!
実にいい感じのライトSFです。分類するなら貴種道中譚で、唯我独尊の少女に振り回される気の好い少年、ガール・ドラグス・ボーイというのはライトノベルの王道の一つでもあります。適度に肩の力が拔けていながら、一方でそれなりに登場人物達の悩みや葛藤、そして黒幕の暗躍などが見え隠れして、次巻以降が楽しみです。
果たして高知の恋の行方やいかに―?!