著者: 秋田禎信
イラストレータ: 渡真仁
レーベル: 富士見ファンタジア文庫
王子悟はクラスメイトの都合涼香に罵声を浴びつつフラれた。それはもう、泣きながら逃げ出すくらい酷いフラれかただった。
そして翌日、悟は超能力に目覚めてしまった! 彼は哀しみによって超能力を得る、“哀しみのエスパーマン”となったのだ!
上級生にして“喜びのエスパーマン”こと金郷地小五郎に引きずられ、エスパーマンとして正義のために鬪う哀しみのエスパーマン! 彼の明日は一体どっちだ!?
脱力系のギャグ小説。ネタだけによる伏線も何もない一本道な話。登場人物はぶち切れちゃってる変人ばかりで、それでいて一等頭拔けたものがないので、悲しいかな笑いが取り難い。
同じ秋田禎信のギャグならば、ザ・スニーカー誌2005年8月号掲載の「リングのカタマリ」の方を強くお薦めする。