著者: 月見草平
イラストレータ: Ein
レーベル: MF文庫J
私立クレマチス高校に入学した星野純人はどこにでもいるような平凡な男子高校生だったが、ある日、男子生徒の羨望を一身に集める生徒会長の姫宮ちとせの秘密を知ってしまう。それは――
あの姫宮ちとせは着ぐるみだった。
小学生並みの体格で極度のあがり症である姫宮ちとせは、完璧な美貌を持つハイテク“外の人スーツ”を着込んで日常生活を送っていたのだ。つまり、普段見ていたちとせはニセモノ。
誰も知らない秘密を知ってしまった純人は、成り行きからちとせのあがり症克服に協力することに。しかし一方でちとせの“外の人スーツ”を巡るいざこざにも巻き込まれていくのだった。
実に月見草平らしい展開の作品で単巻では十二分に楽しめるのですが、着地点がきちんと定まっているかがむしろ心配。前作の終わり方がヒドかっただけに、物語にきちんとした結末を与えられるのか、そちらの方がむしろ気になる作品。
全5巻、無事完結。