著者: 田中哲弥
兵庫県。
明石市大久保町にはガンマンがいる。男はみんな拳銃を持って、決闘もするし人も死ぬ。そんなあほなことがと思っても、本当なのだから仕方が無い。
受験を控えた笠置光則は両親の育ったこの町に、銃も持たずたった一人でやって来た。
そう。勉強をしに。
勉強しに来たのにおかしいなあなんで拳銃持って撃ち合いしてるのかなあ。
そんなあほなと呆れるうち、誤解が誤解を生み、うわさにうわさが重なり、あれよあれよと保安官助手になって悪者と対決する羽目になった光則に明日はあるのか。
いやその前に命はあるのか。