著者: 海冬レイジ
イラストレータ: 松竜
レーベル: 富士見ミステリー文庫
桃原グループの御曹司、桃原誓護は最愛の妹を連れて、両親の死んだ修道院で、グループを専横する叔父との対決を望んだが、叔父は現れず、秘書の姫沙がやってきただけ。叔父を追詰めんと意気込む誓護は礼拝堂で謎の少女と出会い、元側仕えの真白、院長のシスター森、料理人の加賀見と共に、謎の力で修道院に閉じこめられる。
地獄からの使者、アコニットに使嗾され、短くも長い犯人探しの一晩が始まった。
重度のシスコン少年誓護が一晩がかりでかつて修道院で起こった殺人事件の犯人探しをやるという話なんですが、可もなく不可もなくといった印象。掛け合いには面白いものがあるのですが、本筋とは余り関係がないので滑っている感がないでもありませんし。
前作程の勢いが感じられないのが残念です。