著者: 雨宮諒
レーベル: 電撃文庫
夢久島の岩の前である呪文を唱えると、海神が本来の居場所へ連れて行ってくれるという噂。
この噂を軸に綴られる4つの青春短編集です。
少しいい話で繋がっていく物語です。呪文を知った人達が自分の居場所を求めて進んだ先にあるのは、どこなんでしょうか。海神は彼らをどこに連れて行ったのでしょうか。
本多孝好あたりであれば、最後にどんでん返しで鬱気分ですが、こちらは読後さっぱりとした気分になります。後味爽やかな青春モノです。
ライトノベルでは珍しいイラストのない(表紙含む)作品です。ちなみに、呪文とか海神とか書いていますが、ファンタジーではなく現代モノです。