著者: 小野不由美
イラストレータ: 山田章博
レーベル: 講談社X文庫
十二の国が花弁のように配置され、空には滄海が広がり、神仙が存在する異世界「十二国」。 天の理に縛られた、作り物のようなおとぎ話のような奇妙な世界。 それぞれの国は麒麟に選ばれた王が治め、人は樹木に実る卵果という卵のような果実から生まれる。 ときおり、触と呼ばれる天変地異が起こり、卵果が別の世界(日本)に流されることがある。 また、逆に日本や中国から異邦人が流れ着くこともある。 そういった異邦人は「海客」「山客」と呼ばれ、国によっては迫害されたり手厚く保護されたりする。
普通の高校生だった陽子は、いきなり見知らぬ男と出会い、見慣れぬ獣たちに襲われて、 十二国に連れていかれ、実は自分が卵果の時に日本に流された十二国出身だったことを知る。 彼女が景の国の王位に着き、その国を治めていく物語と、 実は戴国の麒麟で、やはり触により日本に流されて高校生をしていた高里の物語が本筋。 それに、他の国の王たちの物語が外伝として絡んでくる。
中華風ファンタジーの先駆けとして、後続の作品に多大な影響を及ぼした。 現在は、ようやく陽子と高里が十二国の世界で出会い、 それぞれの国を治めるために奮闘していくところまでが描かれている。 アニメ化もされ、物語の収束にむけて続きが待たれるところである。
月の影 影の海(上); ISBN4-0625-5071-7 <1992/06>
月の影 影の海(下); ISBN4-0625-5072-5 <1992/07>
風の海 迷宮の岸(上); ISBN4-0625-5114-4 <1993/03>
風の海 迷宮の岸(下); ISBN4-0625-5120-9 <1993/04>
東の海神 西の滄海; ISBN4-0625-5168-3 <1994/06>
風の万里 黎明の空(上); ISBN4-0625-5175-6 <1994/07>
風の万里 黎明の空(下); ISBN4-0625-5178-0 <1994/09>
図南の翼; ISBN4-0625-5229-9 <1996/02>
黄昏の岸 暁の天(上); ISBN4-0625-5546-8 <2001/05>
黄昏の岸 暁の天(下); ISBN4-0625-5550-6 <2001/05>
華胥の幽夢; ISBN4-0625-5573-5 <2001/09/05>
丕緒の鳥; ISBN978-4-10-124058-9 <2013/07/01>