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光降る精霊の森 - 著者: 藤原瑞記

著者: 藤原瑞記
イラストレータ: 深遊
レーベル: C★NOVELS Fantasia

紹介

ルブロの森で森番を勤める元修道士のエリは、ある日黒猫に導かれて森の中で気絶した少女と拾う。目を覚ました少女は普通の人には半透明に見える、半妖精だった。そして猫もまた妖精だった。普通の人間には見えない筈の二人が見えるエリは“妖精憑き”であり、このままなら命はないと半ば脅され、二人をディエフまで送ることに。
しかしそのエリは、故郷で罪を犯し、逃亡中の身の上だった。見つかれば死罪も免れないというエリだったが、道行きはなぜか彼の故郷へと近付いていく。

ちょっとゴタついた感じのある作品です。伏線の重要度が分かりにくくて、肩透かしを喰らう場面もありました。物語の全体的な必然性にも今一つ乗り切れないものがあり、偶然偶然また偶然で、気がついたら大団円、って感じです。もちろんそういう話が好みの方もおられるでしょう。ただ、第1回C★NOVELS大賞受賞作、というには些か物足りないものを感じてしまいます。
ハッピーエンドで良かった良かったな話なので、安心して読める一作ではあります。

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