著者: 川上亮
イラストレータ: BUNBUN
レーベル: 富士見ミステリー文庫
姉のリリコ、妹のイクミと共に暮らすエイジは、ある日突然テトラポッドの中で目覚めた。過去数時間の記憶を失って。自宅に戻ると、姉のリリコもまた気を失って仕事を早退してきていた。そしてこんどはイクミが、別の人格に切り替わってしまう。
入れ代わった人格は、エイジを「お父さま」と呼び、どうやら三人の意識を次々と乗っ取っていたらしい。
一体家族に何が起きているのか―。
非常に説明セリフが多いです。何か発見するとか見出すとかいうシチュエーションが殆どなくて、何もかもが延々と説明されてしまいます。しかもハッピーエンドがないことがかなり早い段階で暴露されてしまい、その上どんでん返しもない、平板な作品になってしまっています。