「あなたはわたしが護ってあげるよ」
平凡な高校生、柊耕太はある日突然香月美紀にそういわれてしまう。香月美紀は学校でも有名な電波少女で、魔法が実在すると言い張り、魔法耐性がない柊耕太を悪い魔法から護るのだという。
柊耕太の友人で、「人を殺してぇ」が口癖の谷原雅人が死体で見つかり、谷原を縛り付けていた鎖の音が耕太にも聞こえ始める――。
帯によると「衝撃の問題作」ということなのだが、Leafの18禁ゲーム「雫」や、奈須きのこ「空の境界」などに比すれば少年向けでマイルドな内容。伝染する狂気というネタは些か古臭い感もあるが、最後はライトノベルらしく恋愛で締めている。
後腐れはかなり多い感じですが、それを全て忘れて恋愛エンドというのはなかなかのもの。