著者: 庄司卓
イラストレータ: 結賀さとる
レーベル: ソノラマ文庫
人界へと進出せんとする凶魔を、人知れず狩る者たちがいた。
魔界の“凶魔”の侵略を受ける人界に、仙界が干渉して生み出された魔を狩る者“幽将”。かつて現世魔王を封印し、永遠の眠りに就いた幽将たちが現代に転生しつつあった。それは即ち、現世魔王の復活が迫っていることを意味していた。
改造制服に身を包んだ高校生・瀬具十斗もまた、鳴輝閃術を使い凶魔を倒す一人だった。
現世魔王復活という大きな流れのなかで、かつての十幽将たちの戦いが再び始まる。
最終巻が出るまで6年かかったというか、殆どの読者は最終巻が出るなんて思ってなかったんじゃないかというようなシリーズ。未完の帝王・庄司卓の完結作品として記録されることになった。
過去に振り回され、現代に翻弄され、未来を見つけられず、一致団結することもできず、かといって道を分かつこともできず……というストレスフルな仲間たちの戦いようは、不器用で歯痒いものでした。
とりあえず全13巻、完結。