著者: 三田誠
イラストレータ: pako
レーベル: 角川スニーカー文庫
見えないものが見えてしまう右目を持ってはいるものの、そういうものにはひたすら弱い怖がりな伊庭いつき(17)は、ある日父親が経営していた会社を半ば無理矢理嗣ぐことになってしまう。その会社「アストラル」はなんと魔法使い派遣業。社員は、陰陽師の猫屋敷蓮、小学生巫女の葛城みかん、加えてイギリスからケルト魔術を修めた幼馴染、穂波・高瀬・アンブラーがやってきて、ソロモン王の魔術を操るアディリシアと仕事を争うことに…!
仕事に恋に、今日もアストラルは大忙し。
最近すっかり「安牌」状態の三田誠の、これまた安定した作品。長編も「ザ・スニーカー」誌掲載の短編も、なかなか良い感じで進行中。特に駄目駄目主人公がいざという時だけ逞しくなったり、出てくる女の子キャラが争奪戦をやっている辺りとか。
しかし、なんとなくもう一味欲しいと思うようになってきたというのは、実力が安定しているからだろうか。