著者: 一柳凪
イラストレータ: ヤス
レーベル: ガガガ文庫
2週間前に爆発事故に巻き込まれ記憶を失った鴫沢巽は、クラスメイト結城あざみの世話焼きもあって、一見平穏な日々を送っていた。しかし、街では連続殺人が起きており、また巽は下校時に爆発する美術室を目撃し、現れた上級生・葛城呉羽によって右手を切断される……。
それが〈蝕能〉(カタリア)と名付けられた異能による怪異への誘いだった。
前作でも表現力不足を指摘しましたが、描写力にも限界が見られ、頑張って構築したと思われる設定を全く活かせていません。登場人物達は設定資料集から出てきたように平板で、大根俳優並みの演技力を見せつけ、転換する物語には面白味が欠けています。
設定には見るものがあるだけに、文章を磨かない限り、全てが台無しのままでしょう。
回避推奨です。