著者: 水月昂
イラストレータ: 方密(M2)
レーベル: 角川スニーカー文庫
仮想都市の中を人型ロボットを駆って暴れ回るゲーム《マスケラ》に熱中する樹たち7人は私立晴陽高校の高校生。樹の父親が送り付けてきたデバイス《調停者》を装着し、夜な夜なネットワークを介してステージ攻略に励む毎日。
ずっと仮想のゲームだと思っていた《マスケラ》。しかしパーティーのリーダー格である相馬が消え、そして《マスケラ》が実は現実世界を“攻略”するためのシミュレーションであることを知る……。
着想はそこそこなんですが、それを描ききるための実力が些か足りなかったという感想を抱いてしまう作品。物語の中心となるパーティーの中でキャラが立ってない登場人物がいるという辺りで、ライトノベルとしてどうかと。2巻では存在そのものが忘れされられてしまったし……。
着想の良さを細部の粗さが損なってしまい、残念な出来になってしまっている作品。
全3巻、完結。