著者: 雨木シュウスケ
イラストレータ: 椋本夏夜
レーベル: 富士見ファンタジア文庫
レンドラントの大統領の孫娘にしてバーミリオン財閥の跡取り娘レアナ・バーミリオンはある日見たニュースに“レスフォールの遺産”の影を感じ、屋敷を出奔して単身事件の起きた土地へ向かう。かつて世界を支配していたレスフォールの遺物を追う旅は、最終兵器マシン・ドライブの起動という最悪の結末を迎える――。
5巻まで続いたシリーズで、最初から最後まで「レスフォールとその遺産」が世界をぐっちゃんぐっちゃんにかき回す中、主人公たちが必死になって世界を守ろうとする……んですが、話の大きさに対して登場人物たちが力負けしている感が強いです。また、キャラがきちんと立っていないところがあり、登場人物たちの行動や判断に感情移入しづらいです。
物語の展開全体に「唐突感」が拭えず、5巻全部が惰性で流れたような気がします。