著者: 葛西伸哉
イラストレータ: JH
レーベル: GA文庫
東北のとある地方都市に暮らす犬塚星子は、友人の海野奈々枝と一緒に偶然入ったゲームセンターでヴァーチャル空間を使うスポーツ「スフィアボール」にであう。というか、スフィアボールのプレイヤー黒崎駿吾に一目惚れ。即座に自らもスフィアボールに挑戦すべくジムに通い黒崎に教えを乞う日々。しかし黒崎の目は星子ではなく、別の所を見つめていて……。
恋する乙女が、意中の人に振り向いてもらうために始めたスフィアボール。だけれど彼氏はスフィアボールに夢中で、それどころか星子を遠ざけようとする。彼が追い求める先には、別の女性が。ハートブレイクやら復活やらそこから這い上がっていく様やその中でポチ(星子)にとってのスフィアボールの位置付けが変わっていったりと、葛西伸哉の懐かしい作品たちを思い起こさせる一品です。