著者: 五代ゆう
イラストレータ: 岸田メル
レーベル: MF文庫J
由緒正しき呪禁衛士の家系に生まれ、跡取りとされていた跡部遼太郎は、しかし何の能力もない役立たず。80歳になる祖母にして当主の命を受けて1892年、ビクトリア朝の英国へ渡ることに。やっと一族から解放される――その安堵を胸にして。
しかしロンドンで遼太郎を待っていたのは、歳老いぬ美貌を有する女魔法使い“パラケルススの娘”を名乗るクリスティーナ・モンコーフォン孃と、そのメイドのレギーネだった。
クリスティーナの従僕(というより下僕)と相成った遼太郎少年は、魑魅魍魎の跋扈する世紀末のイギリスで、心霊現象や怪異に巻込まれることに―!
五代ゆう久々のライトノベルという触れ込みですが、これまでのハイ・ファンタジー系からがらっと変わっていて、取っ付き易くなっています。
遠い昔の約束に従って送られてきた少年に心動かされるクリスと、鬱屈した遼太郎少年の今後の活躍(?)が楽しみです。