著者: 佐々原史緒
イラストレータ: カヅキレン
レーベル: ファミ通文庫
3年間の男子校生活からようやく拔け出した戸丸一彦は、卒業式の帰途、突如外交ナンバー付きのベンツに拉致られて衝撃の事実を告げられる。彼の母方の曽祖父はレーゲンシュヴァンツ共和国の公爵で、今や死の床にあり、一目曾孫に逢いたいと願っているというのだ。
わけも分からぬまま飛行機に放り込まれて辿り着いた欧州の山の中で、しかし一彦は死に目には間に合わなかった……。
突如降って湧いた遺産相続。土地の広さはレーゲンシュヴァンツ共和国の約半分。しかしその相続には条件があって――。
佐々原史緒の現代スラップスティックコメディ。突如右も左も分からない欧州の山の中で遺産を相続することになってしまった一彦。しかしその遺産であるところの土地屋敷には、なんと妖怪が山のように棲み着いている(笑)。昼は人間、夜は妖精にかしづかれ、日々を肉体労働に励むフリューゲルト家再興録ってところですかね。
全4巻完結。