著者: 白川敏行
イラストレータ: やすゆき
レーベル: 電撃文庫
史上最悪のウィルスTDHにより一度は崩壊の危機に瀕した世界。その世界を救ったのは、くしくもTDHによってもらされた遺伝子異常を取り込んだ生物からのワクチンだった。滅びの縁から一応の回復をしつつある世界で、“
しかし実習は、同じ班になったVIP令嬢神崎栞を狙ったテロに巻込まれる。窮地を脱した篤志は一人テロリストに対し戦いを挑む――。
世界設定が冗長なわりには今一つ独創性に欠けていたり、主人公が超人だったりと、良い意味でも悪い意味でも“ライトノベル”している。それ故に特徴のない平凡な作品。ストーリーも山はあるけど捻りはなく、一本調子。表現力に問題はないが、ストーリーメイクが次回作の課題だろう。