著者: 葛西伸哉
イラストレータ: 得能正太郎
レーベル: GA文庫
地球に唯一残された都市〈テレス〉は、空に浮かぶ〈セレス〉の支配を受ける城塞都市で、21世紀初頭の生活を模して運営され特に不満もなく生きていける。絶対的な閉塞感を除けば。しかし15年に一度開催される〈アセンション〉を突破すれば、〈テレス〉から〈セレス〉へと辿り着けるという。
〈アセンション〉の内容は不明。
5人一組で参加し、毎回通過できるのはたったの5名。残りの参加者は帰ってこない。
榊原蓮と杉沢美森は、友人松崎桂太の誘いで、軽い気持ちで〈アセンション〉に参加するが、そこで行われているのは凄絶なサバイバルバトルだった……。
バトル・ロワイヤル型の生き残りサバイバルドラマなのですが、“5人で”という条件が付いています。それ以上でも、それ以下でも全員失格。
軽い気持ちで参加したチームはのっけからの大量殺戮によってあっという間に空中分解。チーム同士の殺し合いに加えて仲間割れやらなにやらと、神経が磨り減らされるゲームが続きます。
しかも生き残っても碌な未来が待っていそうにない辺りがまた最低です。
バッドエンド上等な人向け。