著者: 深見真
レーベル: 徳間書店
陸上自衛隊中央即応集団特殊作戦群所属の真田聖人一尉は、北朝鮮工作員との初の実戦を潛り拔けた、優秀な兵士だった。だが、そんな彼を待っていたのは、心ない少年達による、妻と義母の惨殺という現実だった。少年法と親達の権力により、事実上の無罪となった少年達を前に、真田は自衛隊を退役し、行方をくらます。
そして二年。
犯行グループの一人だった少年が、無慘極まりない、拷問を受けた死体となって川に浮かぶ。
復讐の季節がやって来た。
深見真らしいバイオレンスガンアクション。元陸自特殊部隊員がその能力を目一杯発揮して復讐を開始します。しかし事件を追う警察は、徐々にこれが“単なる復讐”ではないことに気付き、飜弄され始める……。
決して気持ちの良い話ではないし、身に起こって欲しくもない話ですが、もしその時その力があったら……と思わせる作品です。