著者: 高殿円
イラストレータ: 椋本夏夜
レーベル: ファミ通文庫
パンダリーコット藩王国大使に赴任した父に従って、シャーロットは大英帝国の宝石・インドへやってきた。
大きな版図の中の、小さな世界。切り取られたステイション。そこでは古臭い伝統が墨守されて、貴族でもない人達が貴族のように振舞っていた。
そこでシャーロットは、黒瑪瑙の瞳をした、運命の相手と出会う。カーリー。いつまでも一緒にいられると思っていた、二人。
1939年。時代は二人を容赦なく翻弄するのだった。
最初は挿絵もあって、殖民地インドでの女学校寄宿舎ものかと思っていたのですが、あっという間に話は政治外交のドロ沼に突撃、あれよあれよという間にシャーロットまで巻込まれて。しかもカーリーの正体ときたらアレだし(苦笑)。
色々と良い意味で期待を裏切られました。
問題は……続きがきちんとでるかどうかですかね。