著者: 三木遊泳
イラストレータ: ぷよ
レーベル: 電撃文庫
受験を控えた中三の冬。井上志帆から「義理じゃないけど」とチョコを渡されて困惑してたりする普通の少年・神田道弘は、ある日道を歩いていて突如「祓い師 門倉淑乃」と“使い魔”の小夜に「同調者」と呼ばれて拉致られる。
なんでも相棒が仕事を辞めてしまって、同調者が必要なんだとか。そんなこと突然言われても。
流されるままに非日常の祓い師仕事に駆り出されて、井上さんとの仲も微妙に進展したり後退したり、ちょっと非日常な青春コメディ。
本人も知らなかった異能がアダになって非日常に……というライトノベルの典型なのですが、派手なバトリングとかはなく、比較的地味なお祓い話が続きます。一方で道弘と井上さんの日常も継続中で、最後にそれらがぐるり連結して決して小さくない選択を道弘に迫ります。
全二巻。よく纏まったお話です。