著者: 秋田禎信
イラストレータ: 塩田雅紀
レーベル: 講談社
学校では今一つ人付き合いの苦手な坂巻加奈が、学校からの帰り道に遭遇したのは、人工衛星の墜落。それも、地球外生命体による、観測衛星。人型に変形した“彼”はカナスピカと名乗り、宇宙へ戻るためにある場所を探しているという。
成り行きでカナスピカを手伝う裡に、加奈の心の裡にカナスピカに対する、仄かだけと確実な感情が芽生えていくのでした……。
「魔術士オーフェンはぐれ旅」で知られる秋田禎信の新境地。昨今ライトノベルから文芸系への進出が相次いでいますが、これもその一環ですかね。
「オーフェン」以降今一つパッとしない感のあった作者ですが、本作は上手く纏まった青春初恋物語に仕上がっています。