著者: 橘早月
イラストレータ: 高科浅妃
レーベル: 電撃文庫
大戦で疲弊し、翼を失った砂漠の国イェジ。マレクの街で飛行機整備工として働く少年・トウジは、いつかパイロットとなることを夢見ていた。ある晩、酒に酔ったトウジは異国から来たという喋る猫・イワノフを拾い、自分の夢を再確認する。
その後、唐突に彼を国境警備隊のパイロット候補生とするための迎えが工場にやって来る。訝しみつつも夢を叶えるため、トウジは迎えの少女・ステラに付いていく決心をする。
大戦中に失われた幻の飛行機・アウローラを巡る謀略に飲み込まれつつも空を目指す少年少女と猫の物語。
文章は下手、構成は稚拙、設定は穴だらけ、考証は考えたくもないという作品。ツッコミ処の余りの多さに目眩がしそう。編集部がなぜこの作品を世に出す気になったのか、そちらの方が気にかかる一作。