著者: 赤城毅
イラストレータ: 鷹氏隆行
レーベル: NON・NOVEL
国会審議の最中、新興宗教『転生開放教団』をバックに当選した新人議員・鷲沢勇が突如凶行に及ぶ。サブマシンガンで議事堂の中を血に染めて、室谷総理を拉致したのだ。元自衛隊員でもある鷲沢は、投入された警察部隊を返り討ちにすると、悠々と逃走してしまう。首相誘拐という未曾有の大事件に国家の総力を挙げた捜索が行われる一方で、不正規任務を金で請け負う謎の組織“オフィス・ファントム”にも警察高官が接触を図った。
作戦成功率100%を誇る謎の組織、オフィス・ファントムの戦いが幕を開ける。
非常に残念なことに、赤城毅の文体と、現代アクションものという取り合わせは、余り旨くないようです。ゴールデンエイジの怪奇ものであれば雰囲気たっぷりな文章も、現代物ではスピード感に欠ける嫌いが強く、残念ながらミスマッチ、という感が否めませんでした。ラスボスの小物っぷりもあって、残念な出来の作品でした。