著者: 小河正岳
イラストレータ: 津雪
レーベル: 電撃文庫
今ではないとき、今ではない場所。群雄割拠する宇宙に賢王エドアルドをして能く独立を保った小国ウェスタディア王国は、王の死によって王太子や主要貴族の亡命が相次ぎ、崩壊を見せ始める。先王の寵愛厚かったカルロ・チェザーリは八方手を尽くし、修道院に入れられていた先王の娘ルシリアを担ぎ出す。
かくしてようやく新体制が成ったウェスタディアに、隣国ラミアム大公国が牙を剝く。国主レムスが率いるは6,000隻の大艦隊。対するウェスタディアはなんと艦隊司令が逃亡し、残存兵力600隻未満。
最前線に取り残された童顏の書記官アルベルト・アルファーニは、問題行動で降格されていたレオーネ・バドエルを見つけ出し、550隻で6,000隻に立ち向かうのだった……。
ありきたりなスペースオペラなのですが、それほど登場人物も多くなく、キャラも分かりやすいので読みやすく仕上がっています。特に設定に凝ったところもなく、スペースオペラ入門編として読めるかと思います。