ラドリア王国の都ラスラトアで何でも屋を営むウェイズは、今日も浮気調査に精を出すしがない青年……の筈なのだが、なぜか周りに寄ってくるのは、一癖も二癖もある連中ばかり。依頼の方もともすれば怪しげなものが転がり込んでくる。
今度もまた近衛隊員の妻から夫の挙動に相談を受け、浮気調査と思って張り込んでいたら、事態は思わぬ方向へ転がり出して……。
キャラクタを魅力的に描くのがライトノベルだとするなら、これはある意味ライトノベルじゃなくなってしまっている。多分作者が描きたいのは国だとか陰謀だとか世界の危機だとかそういった大きな話なんだろうが、それを読みたいと思う人がどれほどいるというのか。折角魅力的なキャラがいるのだから、キャラを描くことに専心すればいいのに、などと思ってしまった。
全三巻、完結。
レーベル: 竹書房Ζ文庫
ウェイズ事件簿 暗き影は陽の下に; ISBN4-8124-2506-9 <2006/01/27>
ウェイズ事件簿2 淡き幻は薄暮より; ISBN4-8124-2712-6 <2006/05/27>
ウェイズ事件簿3 深き闇の彼方へ; ISBN4-8124-2776-2 <2006/07/25>