著者: 六甲月千春
イラストレータ: 椎名麻子
レーベル: 富士見ファンタジア文庫
頭脳明晰の美少女・堂嶋硝子は、ある日ひょんなことから「魔王」を押し付けられる。魔王を狙って七雄の魔神が襲い来る中を、硝子は友人の半井涼香、陽妻美貴と共に知恵と勇気というよりノリとイキオイで乗り切っていく!
第16回ファンタジア長編小説大賞審査員特別賞受賞。
なんというか、特に登場する女子高生達の描写が秀逸。淡々としているでなく、無感動でもなく、それなりのテンションはかかっているのだがベクトルが違うというかなんというか。活き活きとしたキャラクターが身上のライトノベルにあって、充分にキャラの立った女子高生が三人もいれば、作品として充分だろう。
所々、進行していた話に別の話が割り込んで読者を混乱させるなど、ストーリー運びに今一つの感が強い。今後の成長が待たれるところか。