著者: 小池雪
イラストレータ: 羽原よしかづ
レーベル: コバルト文庫
普段物静かなキャラで通っている吉原仁子は最近少しヘン。憧れの荒島マキノ先輩を見ていると、どこからともなく声が聞こえてくる。それも仁子をけしかけるようなものばかり。その正体は白いもこもこのキーホルダーのぬいぐるみ「アニキ」。
仁子の想いを成就させようとあれやこれやの工作を始めるアニキに振り回されている裡に、なぜか仁子はマキノ先輩とお近付きに……。
前作に引き続き、抱腹絶倒の全速力コメディ。なんというか、こう、「たまにはブレーキ踏めよ!」と突っ込んでしまいたくなります。
恋をして近付いたら違った面が見えてきて、そしてまたそこに惚れて、相手もなんかまんざらじゃないようで、でもなんか友達も先輩のことが好きみたいで……という、お約束を踏みながらもフルスロットル暴走感が楽しめる良作です。