著者: ハセガワケイスケ
イラストレータ: 七草
レーベル: 電撃文庫
死神A-100100号―自称モモは、本来死神が持たないはずの感情を持った、白い死神。相棒のダニエルにたしなめられながら、ついつい人間に介入してしまう。死神の赴くところ、そこには即ち人の死があり、そして悲しみがあって、感情のあるモモはお節介を焼きつつ、心を搖らす。
本来ありえないはずの心を持った死神の存在にまつわる死神サイドの話を絡めつつ、物語は恬淡と人の生き死にを綴っていく。
白尽くめの優しい死神の話、というとハートフルな物語を想像してしまいがちですが、どちらかというとハートレスでダウン系の話が中心。前向きというよりは後ろ向きな話が多く、救いも何もない話も珍しくなかったり。
癒し系の話を期待しているとかなり鬱な気分になったりしますので、救いようのない話に耐性のある人向け。
アニメ化やドラマ化などのメディアミックス展開されました。