著者: 田中哲弥
兵庫県明石市大久保町へ明石原人を見に来たカナコ王女が、旅館の前から攫われた。それをひょんなことから救ってしまったのが、大学生の芳裕。典型的なボーイ・ミーツ・ガールでありながら、二人ともちょっと……いや、かなり緩い頭の持ち主だったもので、ふわふわとしているうちに、誘拐事件はどんどんと話が大きくなって、いつの間にか芳裕がカナコ王女を誘拐したことになって、誘拐犯に加えて騎士団からも追われる身に。
果たして大久保町を股にかけた大逃走劇が始まった。
大久保町シリーズを締めくくる一作にして、ある意味一番マトモな作品。大久保町シリーズを通じて登場するあの人この人、大抵見せ場があります。国連病院も大活躍(?)。
それにしても、フォレスト・ガンプな登場人物ばかりだ……。